23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜
「美弥ちゃん?」
「ううん、……北沢課長も副社長も、本当、忙しいそうだなって」
「あ、副社長は、棚田秘書と、今日は、来年オープンのアウトレットの建設をお願いしてる、星川建設の社長と、会食と接待兼ねて、そのまま、旅館に泊まるみたいだよ、朝着替える時に、総務の女の子が話してたから」
「え?そう……なんだ」
朝、別れたとき、颯は何も言ってなかった。
ーーーー今のメールだってそうだ。
実花子と一緒に泊まるって、どういうことだろうか。途端に不安になる。颯のことを信じると、あの日、決めたばかりなのに。
「美弥ちゃん、大丈夫?」
麻美が、デスク越しに心配そうに、私を覗き込んだ。
「あ、お手洗い行ってくるね」
私は、ザワザワと騒がしくなる胸の不安を紛らわせるように、席を立った。
「ううん、……北沢課長も副社長も、本当、忙しいそうだなって」
「あ、副社長は、棚田秘書と、今日は、来年オープンのアウトレットの建設をお願いしてる、星川建設の社長と、会食と接待兼ねて、そのまま、旅館に泊まるみたいだよ、朝着替える時に、総務の女の子が話してたから」
「え?そう……なんだ」
朝、別れたとき、颯は何も言ってなかった。
ーーーー今のメールだってそうだ。
実花子と一緒に泊まるって、どういうことだろうか。途端に不安になる。颯のことを信じると、あの日、決めたばかりなのに。
「美弥ちゃん、大丈夫?」
麻美が、デスク越しに心配そうに、私を覗き込んだ。
「あ、お手洗い行ってくるね」
私は、ザワザワと騒がしくなる胸の不安を紛らわせるように、席を立った。