溺れるくらいの恋を…君に
プロローグ・出逢い
ある海辺━━━━━━
ここで行われたBBQ街コン。
水瀬は、会社の同僚に誘われ気軽な感じで来ていた。
「━━━━━へぇー“あの”弓原商事の!?」
「スゴーい!!」
「向こうで飲みましょ?」
「あ、お肉取りましょうか?」
“眉目秀麗”という言葉がぴったりな水瀬。
沢山の女性に囲まれていた。
微笑みながら、相づちをうつ水瀬。
しかし、あまり話を聞いていない。
水瀬の心の中は“落胆”していた。
(ここにも、いない……か…)
本当にいるのだろうか。
俺の“運命”の相手━━━━━━━
「俺、ちょっとトイレ」
輪から外れ、人気のない所へ移動する。
煙草を取り出し、咥えた。
火をつけながら、なんとなく街コン参加者達を見つめた。
一人の女性に、目が釘付けになる。
その女性は一人輪から外れ、浜辺にある大きな岩に腰掛け海を見つめていた。
優しい風が吹いて、女性の髪の毛が舞い上がる。
━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━
時が止まった。
水瀬は持っていたジッポーを、ポトンと落とす。
咥えていたまだ火がついていない煙草も、砂浜に落ちた。
「こっち向いて」
水瀬が呟く。
すると、声が届いたかのように女性が不意に振り向いた。
━━━ドクン━━━
水瀬の身体の中で……
恋に落ちる音がした━━━━━━━━
「ねぇ、一人?」
気づくと、水瀬はその女性に声をかけていた。
「え?
━━━━━━━!!!?」
女性は驚愕する。
だって、目の前にいるのは“あの”弓原 水瀬なのだから。
「初めまして、俺は弓原 水瀬!
君、名前は?」
「は、は、は、初めまして……!
さ、さ、さ、堺戸、ゆ、百合愛です……!」
顔を真っ赤にして、自己紹介する百合愛。
「百合愛か!
名前まで可愛いな!」
「え?」
不思議そうに水瀬を見上げる、百合愛。
「ん?」
「あ…そ、そんな反応、は、初めてされたので……」
「え?」
「いつも…“名前負けしてる”って言われてきたから」
「どこが?」
「え?」
「百合愛は可愛いよ?
名前も、百合愛自身も!」
「……//////」
何か、魂胆があるのかもしれない。
でもこんなカッコいい人に“可愛い”と言われて、照れない方がおかしい。
「ほんと、可愛いんだけど!
ねぇ…俺、百合愛に一目惚れしたんだ!」
これが、二人の出逢いだ━━━━━━
ここで行われたBBQ街コン。
水瀬は、会社の同僚に誘われ気軽な感じで来ていた。
「━━━━━へぇー“あの”弓原商事の!?」
「スゴーい!!」
「向こうで飲みましょ?」
「あ、お肉取りましょうか?」
“眉目秀麗”という言葉がぴったりな水瀬。
沢山の女性に囲まれていた。
微笑みながら、相づちをうつ水瀬。
しかし、あまり話を聞いていない。
水瀬の心の中は“落胆”していた。
(ここにも、いない……か…)
本当にいるのだろうか。
俺の“運命”の相手━━━━━━━
「俺、ちょっとトイレ」
輪から外れ、人気のない所へ移動する。
煙草を取り出し、咥えた。
火をつけながら、なんとなく街コン参加者達を見つめた。
一人の女性に、目が釘付けになる。
その女性は一人輪から外れ、浜辺にある大きな岩に腰掛け海を見つめていた。
優しい風が吹いて、女性の髪の毛が舞い上がる。
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時が止まった。
水瀬は持っていたジッポーを、ポトンと落とす。
咥えていたまだ火がついていない煙草も、砂浜に落ちた。
「こっち向いて」
水瀬が呟く。
すると、声が届いたかのように女性が不意に振り向いた。
━━━ドクン━━━
水瀬の身体の中で……
恋に落ちる音がした━━━━━━━━
「ねぇ、一人?」
気づくと、水瀬はその女性に声をかけていた。
「え?
━━━━━━━!!!?」
女性は驚愕する。
だって、目の前にいるのは“あの”弓原 水瀬なのだから。
「初めまして、俺は弓原 水瀬!
君、名前は?」
「は、は、は、初めまして……!
さ、さ、さ、堺戸、ゆ、百合愛です……!」
顔を真っ赤にして、自己紹介する百合愛。
「百合愛か!
名前まで可愛いな!」
「え?」
不思議そうに水瀬を見上げる、百合愛。
「ん?」
「あ…そ、そんな反応、は、初めてされたので……」
「え?」
「いつも…“名前負けしてる”って言われてきたから」
「どこが?」
「え?」
「百合愛は可愛いよ?
名前も、百合愛自身も!」
「……//////」
何か、魂胆があるのかもしれない。
でもこんなカッコいい人に“可愛い”と言われて、照れない方がおかしい。
「ほんと、可愛いんだけど!
ねぇ…俺、百合愛に一目惚れしたんだ!」
これが、二人の出逢いだ━━━━━━
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