溺れるくらいの恋を…君に
「━━━━フフ…やっと、手に入った!
……なんちゃって!」

二人は、ホテル最上階のレストランに来ていた。

「もう!(笑)」
「だって、俺は本気で好きだから!
百合愛に一目惚れして、必死に口説いたんだよ?」

「うん…/////
一目惚れなんて、いまだに信じられないけど……」

「だから!言葉では説明しようがないの!
感情って、言葉で説明できるもんじゃないだろ?
その立場になって、初めてわかるんだから!
……………まぁ、過去のトラウマがあるからな。
慎重になるのは、無理もないよな?」

「ごめんね…」

「ううん!謝るなって!
…………それよりさ」
少し俯く百合愛に水瀬が顔を覗き込み、テーブルの上に置かれていた百合愛の手の指に絡めて握る。

「え?」


「━━━━━今日、このまま帰したくないんだけど?」



そのまま、一つ下の階の部屋に向かった。
エレベーター内で、二人は指を絡め合って握りしめていた。

百合愛は急に緊張し始め、水瀬の顔が見れずに自分の足元ばかり見つめていた。

「フフ…」
「え?な、何!?」
頭の上から水瀬の笑い声が聞こえ、バッと顔を上げる。
水瀬は、優しく微笑んでいた。

「…………可愛いな…と思ってさ」

「な、な…/////」

「緊張してるんだろ?」

「……//////」

「あ、赤くなった(笑)」
百合愛の頬を軽くつまむ。

そして、続けて言った。
「大丈夫だよ」
「え?」

「百合愛の嫌がること、絶対しないから」

「うん」

「だから、ちゃんと俺だけのこと見て?」

「うん」

「…………百合愛」
「ん?
━━━━━━」
水瀬の綺麗な顔が近づく。
百合愛は自然に目をつむる。

「スゲー好き…」
口唇が重なった。

口唇が離れて、額をくっつける。

「百合愛も、言って?」
「え////」

「俺のこと、どう思ってる?」

「す、す…好き…」

「うん…」
「み…水瀬く…」
「ん?」

「も…一回…した、いな…/////」
「ん?」

「キス…もう一回…したい/////」

「…………大歓迎。
何度でもしよ?」

エレベーター内で、二人は何度も口唇を重ねた。
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