溺れるくらいの恋を…君に
「は?」
“二人で抜けない?”
この言葉は、百合愛にとって一路との地獄の言葉だ。
この言葉で、百合愛はまんまと一路にハマり都合のいいように扱われることになったのだから。
この男は、よくもまぁ…二度も同じ言葉を言えたものだ。
怒りを通り越して、呆れてくる。
「ううん。行かない」
「は?俺に、意見すんの?」
「は?私、もう一路くんの恋人じゃないし。
あ、でも!
最初から、違ったのかも?
一路くん。私のこと、彼女とは思ってなかったよね?」
「は?」
「道具みたいなもんだったよね?
私ね。
今、恋人がいるの。
とっても幸せ!
彼に出逢って、私……今まで“恋してなかった”んだなって思い知らされたの。
付き合うって、こんな幸せなんだなって!」
「フッ…百合愛が、恋?
ウケる~!
お前みたいな、地味でおもしろくない女が恋?(笑)」
「そうだよ。
彼はとってもカッコ良くて、私なんかにはもったいない人だけど……
大切にしてくれてるの」
「へぇー、会わせろよ。そのカッコいい彼氏」
百合愛は、水瀬に電話をかけた。
水瀬は、ホテルのカフェにいてすぐに駆けつけて来てくれた。
「百合愛!!」
どうしてだろう━━━━━
水瀬くんに名前を呼ばれるだけで、心が弾む。
嬉しくて、愛しくて、涙が出てきそうだ。
水瀬の存在に、会場内が騒然とする。
「あの人、カッコいい~!」
「ヤバい…/////」
「百合愛、どうした?
まだだろ?同窓会」
「あ、うん。
一路くんが、水瀬くんに会いたいって」
「お前が、今彼?」
「あぁ」
「マジで!!?(笑)ウケる~(笑)
お前みたいなイケメンが、なんで百合愛を?」
「は?
好きだから。他になんかあんの?」
「だって、百合愛だぞ?
こんな地味な奴を彼女にして、何が楽しいの?」
「百合愛は、物じゃねぇ」
「は?」
「俺は“楽しいから”百合愛を彼女にしたんじゃねぇ。
“好きだから”彼女にした。
百合愛じゃないと、俺は幸せになれないから彼女にしたんだ。
百合愛が俺に、本気で愛することを教えてくれた」
水瀬は一路を見据え、思いをぶつけるように言った。
“二人で抜けない?”
この言葉は、百合愛にとって一路との地獄の言葉だ。
この言葉で、百合愛はまんまと一路にハマり都合のいいように扱われることになったのだから。
この男は、よくもまぁ…二度も同じ言葉を言えたものだ。
怒りを通り越して、呆れてくる。
「ううん。行かない」
「は?俺に、意見すんの?」
「は?私、もう一路くんの恋人じゃないし。
あ、でも!
最初から、違ったのかも?
一路くん。私のこと、彼女とは思ってなかったよね?」
「は?」
「道具みたいなもんだったよね?
私ね。
今、恋人がいるの。
とっても幸せ!
彼に出逢って、私……今まで“恋してなかった”んだなって思い知らされたの。
付き合うって、こんな幸せなんだなって!」
「フッ…百合愛が、恋?
ウケる~!
お前みたいな、地味でおもしろくない女が恋?(笑)」
「そうだよ。
彼はとってもカッコ良くて、私なんかにはもったいない人だけど……
大切にしてくれてるの」
「へぇー、会わせろよ。そのカッコいい彼氏」
百合愛は、水瀬に電話をかけた。
水瀬は、ホテルのカフェにいてすぐに駆けつけて来てくれた。
「百合愛!!」
どうしてだろう━━━━━
水瀬くんに名前を呼ばれるだけで、心が弾む。
嬉しくて、愛しくて、涙が出てきそうだ。
水瀬の存在に、会場内が騒然とする。
「あの人、カッコいい~!」
「ヤバい…/////」
「百合愛、どうした?
まだだろ?同窓会」
「あ、うん。
一路くんが、水瀬くんに会いたいって」
「お前が、今彼?」
「あぁ」
「マジで!!?(笑)ウケる~(笑)
お前みたいなイケメンが、なんで百合愛を?」
「は?
好きだから。他になんかあんの?」
「だって、百合愛だぞ?
こんな地味な奴を彼女にして、何が楽しいの?」
「百合愛は、物じゃねぇ」
「は?」
「俺は“楽しいから”百合愛を彼女にしたんじゃねぇ。
“好きだから”彼女にした。
百合愛じゃないと、俺は幸せになれないから彼女にしたんだ。
百合愛が俺に、本気で愛することを教えてくれた」
水瀬は一路を見据え、思いをぶつけるように言った。