溺れるくらいの恋を…君に
「━━━━━━わ…凄い……
スイートルーム、初めて/////」

「フフ…なんか、飲も?」
「うん!」


楽しい━━━━━!!
こんな感覚、久しぶりだ。
ワクワクして、ドキドキして━━…
恋をしてるって感覚。


百合愛は飲み物を準備している水瀬を見ながら、久しぶりの感覚に浸っていた。


「「━━━━━乾杯…!」」
グラスが重なる。

「………なんか、ロマンチックだね/////素敵…」
ワインを飲みながら、ガラス張りの外を見つめる。
百合愛は、うっとりしながら言った。

「そりゃね!俺から百合愛が離れないように、繋ぎ止めてるんだもん!」

「━━━━━え?」

「告白、受けてくれたから…もう、離れるとか無理だし!
俺さ。
百合愛が思ってるより、百合愛のこと好きだから。
━━━━━あ!でも!
百合愛の元彼みたいなことはしないよ?」

「うん!水瀬くんのこと、信じるって決めたから」

「うん。
百合愛に、教えてあげる。
……………溺れる恋」

「溺れる?
私、溺れるの?(笑)」

「そ!俺に愛されて、溺れるの(笑)」
百合愛の頬に触れ、ゆっくりなぞるようにさする。

「そうゆうの…初めて……」

「ん?」

「あ、ほら。
前の彼氏は、とんでもない人だったし…
その前は、たった半年の交際だったし」

「いいように使われたんだよな…
かわいそうに……」
頬に触れていた手を、頭に移しゆっくり撫でた。

「それでも、好きだった」

「百合愛…」

「だから、必死にしがみついてたって感じかな?
あ、でも!
水瀬くんのことは、なんか違うの」

「ん?」
「出逢った時から、水瀬くんは私を真っ正面から見てくれる。
そんな人、初めてなの。
私の話をちゃんと聞いて、意見もしてくれる。
そうゆうところ、だ━━━━」

「だ?」
「だ、だ…だ…/////」

「ん?なぁに?(笑)」
(百合愛、可愛すぎ…////)

なんとなく言いたいことがわかる。
でも、恥ずかしそうに言おうとする百合愛があまりにも可愛い。

水瀬は、意地悪を思いついたように百合愛の顔を覗き込み首をかしげた。

「だ、大好き…/////」

「……/////
可愛い…百合愛。
俺も、大好きだよ!」
そのまま、百合愛を抱き締めたのだった。
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