好きって言ってもいいですか?
「ははっ・・・・無理だろ。







そんなこと・・・







今更、そんな事言われても俺には






どうする事もできないよ・・・」






彼女の真っ直ぐな眼を直視できず






眼を逸らしながらワインを一口飲んだ。







「・・・・本当に無理?







昌・・・あたしあなたの事今でも」








「言うな!!!






俺たちはもう戻れないよ!!






帰るわ、俺。ご馳走様」






すっと立ち上がり、足早に店を後にする。






俺の後ろから彼女のか細い俺の名前を






呼ぶ声が聞こえていたけど・・・
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