好きって言ってもいいですか?
「翔?こんなところで何してんの?


今日、17時から美奈ちゃんとデートじゃなかったっけ?」
(美奈ちゃんは、この頃付き合っていた彼女の名前)



俺のいきなりの声に翔は、ビクっと肩を動かし俺のほうに顔をむけた。


翔の顔は、少し青ざめていた。


 「どうした??なんかあったのか?」


俺が翔の目線に姿勢を落とす。



青ざめていた翔がぶつぶつと言葉を吐き出した。



「昌。やべぇ・・俺。手帳無くしちまった。


別に、手帳自体は買えばすむんだけど。


手帳に挟んでた物があって。


あれ誰かに見られたら恥ずかしくて死ぬ・・」


翔があまりにも、死にそうな声で話すから思わずおかしくなって


吹き出してしまった。
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