好きって言ってもいいですか?
「はっ??・・何してんだ?あいつ」



俺の目線の先には、うろちょろと辺りを気にしながら



ビルの出入り口に向かって、あのくりくりした



目をむける、あいつがいた。



「おいおい・・・たくっ」



一言そうつぶやいて、素早くタバコの火を消し、



パソコンの電源を落とし、上着とバックを掴んで



走りだしている俺がいた。



走りながら、携帯を取り出し、翔に電話をする。



まだ、いるよな・・・早く出ろなんて思いながら。
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