好きって言ってもいいですか?
2人で手を繋いで近くの公園へ。



お互いに何も言わない時間が過ぎていく。




繋いでいた手を昌さんがもっと強く強く



握ってくる。




「昌さん・・・」



あたしの口からふっと言葉が漏れた。




それをきっかけに昌さんが大きな大きな体で




あたしの体を抱きしめた。




「翠・・・どうした?



なんでさっきの電話で泣いてた?」




昌さんの腕の力がもっと込められる。




「あの・・・ね。」



「うん。どうした?ゆっくりでいいから




全部ちゃんと聞くから。どうした?」




昌さんが少し体を離して、わたしの顔を覗きこむ。




昌さんの表情が心配そうに眉毛を下げている。







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