好きって言ってもいいですか?
「で・・・どうすんだ?」



「どうするも何も断ってんだよ・・俺は」



翔のアホな質問に呆れつつ、タバコの煙に



視線を送る。




「てかっ翠は知らないんだよな?」




「あぁ。言ってない・・・いえねぇだろ」




「そうだな・・・。



高野か・・・何年ぶりだ?




あいつの性格上、すぐには諦めねぇだろうな・・」




「6年ぶりだよ。」




俺と翔の虚しいため息と翠を思う気持ちは



澄んだ青空に上っていく。
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