好きって言ってもいいですか?
昌さんは、それからチョクチョク




遊びに来てくれた。




時には、翔兄がいないときも




あたしを心配して顔を見せに来てくれてた。




でも、ある時・・・




いつもの笑顔の昌さんはいなくて




どこかその笑顔から微かに悲しみの




色が出てた。




「昌さん?・・・・今日はなんかあったの?」




「なんでもないよ・・・翠ちゃん。




さっ、今日は何して遊ぼうか?」




「昌さん!あたしには何にもできないけど・・・




どうしたの?」




「ほんとになんでもないよ」




昌さんの目が悲しくて寂しいって色になってる。




小学生だって、いつもと違うってわかるんだから。




あたしは無言のまま、昌さんの頭をキュウって




抱きしめた。
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