好きって言ってもいいですか?
2人で入ったのは某チェーン店のファミレス。




お互いに、コーヒーと紅茶を注文する。




注文した飲み物が届いて、ふっと一息ついたとき、




白石くんが口を開く。




「今日で最後のバイトだね。」




「うん。短い間だったけどお世話になりました(笑)」




「なんだか寂しいなぁ・・翠ちゃんがいなくなるの」




「白石くん・・・ありがと。」




あたしは、白石くんに向かって笑顔を向ける。




それまで下を向いていた、白石くんの目が




今まで見たことないくらいに鋭くなる。




「やっぱやだ。やっぱり無理だ・・・




翠ちゃん、大好きなんだ」




「白石くん・・・・・」





「翠ちゃんの心に俺は入る事出来ないのかな?」




「白石くん・・・・ごめんなさい。





あたしは、昌さんの事が好きなの。




この想いは誰にも負けない自信ある。」




「じゃあさ、その昌さんが知らない人と




キスしてたらどうする?」




白石くんの冷たく、鋭い視線があたしの





全身に降り注ぐ。

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