好きって言ってもいいですか?
「翠??!!大丈夫か??」




翔兄も顔を覗き込む。




「っくそ!!お前!!っ」




昌さんが白石くんの襟元を掴みあげる。




白石くんはいまだに放心状態。




「翠?大丈夫か??おい?翠??」




翔兄がハンカチを口元に当ててくれる。




「・・・昌さん・・・・止めて」




あたしの声にピクっと反応する、昌さんと白石くん。





「でもっ!!」




「昌!」




昌さんの手を翔兄が掴む。




「翔・・・・」




昌さんがパッと手を離す。




「み・・・・翠ちゃん・・・ごめん」




白石くんの口からか細い声が聞こえた。




「大丈夫・・・でもこれ以上・・・




あたしと昌さんの間に入ってこないで・・・




あたしは昌さんだけのものだから・・・




あたしが好きなのは、昌さんだけだから・・・




どんな事があっても・・・」




「翠・・・」




昌さんの暖かい大きな手が、あたしを包み込む。





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