好きって言ってもいいですか?
「高野、いいかげんにしろよ。




俺と翠に関わらないでくれ」




昌さんの手が後ろ手にあたしの手を握る。





昌さん・・・・





「私はどうしても許せないの!




私から昌を奪う人は・・・絶対に許さない!」





先生はそう言って




あたしに近づく。




そして、あたしの腕を引っ張る。




足がもつれる。




身体が変な方向に倒れる。




そのまま、あたしと先生の身体がぐらつく。




そして・・・




視界の先には歩道橋の階段が見えた。



そして・・・あっというまに




先生と一緒に歩道橋の上から





転げ落ちた。




薄れゆく意識の中で




昌さんのあたしを抱きかかえる




温かい腕と優しい声だけが聞こえてた。





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