好きって言ってもいいですか?
「高野がさ、謝ってた。




翠に悪い事したって・・・




目が覚めたって・・・




で、学校も辞めて遠くに行くって言ってた。




・・・・でさ。




これが翠宛てに送られてきた。」




昌さんが抱きしめていた手を離して




鞄から小さな包みを取り出す。




あたしの手にそっとその包みを置いて




開けてみれば?って・・・




そっと包みを開けていく。




なんだか緊張して




手が振るえちゃう・・・




「大丈夫だよ」




昌さんが手伝ってくれて




2人で紐を解いた。




中には




アノ・・・




小さな指輪が入ってた。




「先生・・・・」




涙がこぼれた。




「翠・・・・」




昌さんの優しい手が頭を撫でてくれる。




「先生・・・ごめんなさい。




それと・・・・




ありがとう」




心に灯った小さな光を




心に込めて先生に




今はここにいない




先生に伝えた。



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