好きって言ってもいいですか?
「なんだかなぁ~(笑)」






俺は空に向かって伸びをしながら天を仰ぐ。






「とにかく、話が決まったらすぐ言えよ!!






他人から聞かされるなんてまっぴらだ!!!」






翔が大きく盛大に声を発しながら去っていく。






「はいはい・・・」






と曖昧な相槌を打ちながら、タバコに火をつける。







タバコの煙が晴れた空に向かって伸びていく。







その内、ふわっと目から見えなくなる。







煙を見ながら俺の意識はどこか遠い場所へと







向かっていった。




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