推しとか恋とか青春とか。
もちろん推しである学君と毎日やり取りが出来るなんて、願ったり叶ったりってやつだけど、その裏には例のルールもある訳で……


これがバレた時、わたしはどうなってしまうんだろう?


学校から追放なんてされるのかな?


うわ、怖。



「怖すぎ…」


「何が怖いの?」



真留君の声に振り返ると、そこには紗枝の姿はなかった。


多分帰ったんだろう。



「紗枝なら帰ったよ。がっくんも帰ったんだ?」


「あ、うん。」


「がっくんと何話してたの?」


「え?あ〜…課題の話し!」



なぜだか真留君には言えなかった。


そうじゃなくて、知られるのが怖かった。


ぬけがけしていることを。
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