推しとか恋とか青春とか。
頭が悪いのは承知の上だけど、気が強いってのは違うんだけど?


わたしのどこが気が強いわけ?



「彼方は頭悪くないし、気も強くないよ。」


「「「えっ?、」」」



どこからか聞こえたその声に北嶋さん達と声が被る。



「っ、瀬ノ上君…、」


「5対1か…女子って怖いね。いつも裏でこんなことしてるんだ?」



とわたしの前に立ってくれた学君の背中を見つめる。


…庇ってくれてる?…んだよね。



「いつもはこんなこと……彼方さんが「彼方が何?」


「っ、…瀬ノ上君のこと、知りもしないこと言うから…」


「知りもしないこと?…裏でこんなことしてる女子は少なくとも俺は嫌い。それに、どんなに頭が悪くて気が強くても、俺は好きになる可能性あるから勝手に決めつけないでもらえる?」


「「………。」」



わーぉ、学君すごい…
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