推しとか恋とか青春とか。
「でも実行委員がここまでハードなんて知らなかった。昼休みも放課後もこんなんだから、真留君とゆっくり話す暇もない」


「…彼方って、紫波のこと好きなの?」


「え?、」


「いつも紫波の話しするし、紫波の話しする時の彼方楽しそうだから」



…いつも?そうだっけ??


わたしそんなに真留君の話ししてる?それも楽しそうに?


まぁ、真留君と居ると楽しいから、自然と楽しそうに話してしまってるのかもしれないけど。


でも、そう言われるまで気づかなかった。


そっか、わたしそんなに真留君の話ししてたんだ…?



「…紫波、いい奴だもんな。いつも笑ってて…彼方と居る時の紫波は特に」


「そう!そうなのっ。わたし、真留君の笑顔にはいつも癒されてるんだ〜。子犬みたいで可愛いじゃん?」


「子犬……、」


「でも真留君ね、学君に憧れてるんだよ?学君の全てが憧れなんだって」



…ってこれ、言って良かったかな?…
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