推しとか恋とか青春とか。
真留君の告白は今に始まったことじゃないけど、最近はなんか妙に気になってしまう。


わたしの可愛い真留君に、いつ彼女が出来るのかソワソワ…



「っ、もしかして、告白オッケーしてるのかな?」



だから今日はこんなに長いの!?


そうなの!?真留君!!



「っはぁ。なわけないでしょ。ほんとにばかでどこまでも鈍感ね、ゆには」


「なんで紗枝に分かるの?」


「友達だから。」


「わたしだって真留君の友達だよ?だけど、全然分かんない…どうして?」


「だから鈍感だって「ごめんっ、お待たせ!」



申し訳なさそうに戻って来た真留君にホッとする。


このまま戻って来ないかと思ってしまうレベルで心配してたから。


真留君の姿が見えた瞬間、胸のつっかえが一瞬で取れた。



「帰ろ?」
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