推しとか恋とか青春とか。

喧嘩のち仲直り

月日が過ぎるのは早いもので、あと1週間もしないうちに冬休みに入る。


その前にどうしても伝えなければならないことがある。


その相手はもちろん…



「学君、…」


「彼方から呼び出すってことは、返事?」


「…うん。」



放課後の誰も居なくなった教室で学君と2人。


こうして2人きりになるのは割と久々。


…わたしが一方的に避けてしまっていたから。


だから、きっともう学君は分かってるよね?わたしの気持ちに。



「…学君、「その前に言わせてほしい。」


「え?、」


「ちゃんと伝えてなかったから。俺の気持ち」


「あ、うん…」


「俺……彼方が好きだよ。飾らないところ、誰にでも平等に接するところ…たまに気が強いところも全部好き。だから、俺と付き合ってほしかった」


「…ごめん学君。自分でも驚いてるんだけど、好きな人が出来た…だから、学君とは付き合えない。」


「ん。彼方の気持ちはとっくに気づいてたよ。でも、それでもって俺の欲が出ただけだから気にしないで?」
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