推しとか恋とか青春とか。
放課後になり、「ゆに、帰ろ〜」と笑顔を向けた真留君に断りの文章を考える。



「真留、今日はわたしに付き合って?参考書買いがあるの」



紗枝ぇ〜、ありがとうっっ!



「うん、いいけど…ゆにも一緒に「ゆには先生に呼び出し喰らってるんだって」


「そうなのっ!あははっ…もぉ〜、またお説教かな〜?」



咄嗟に紗枝のフォローに話しを合わせる。


けど、さすがに演技が下手すぎたような…?



「…分かった。じゃ、ゆには気をつけて帰るんだよ?帰ったら必ず連絡して?」


「うん。分かった」



っふぅ…良かった!なんとか誤魔化せたっぽい。


紗枝に感謝だよぉ〜。


真留君と紗枝を見送ると、早速家庭科室に足を運んだ。



「失礼しまーす…」



シーンと静まり返る家庭科室は誰も居ない…?
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