推しとか恋とか青春とか。
これからもっとたくさん真留君と思い出作っていくのがわたしの夢!


この夢、真留君なら叶えてくれるよね?


そんな思いを胸に真留君に視線を向けた時、冷たい風が吹いた。



「うっ、寒っ。春はまだ先っぽいね〜」



あまりの冷風に体を身震いさせると、真留君がブレザーのジャケットを脱いで羽織らせてくれた。


…あ、真留君の匂いがする…


わたしの好きな真留君の匂いだ。


ってそうじゃなくて、真留君も寒いよね!



「いいよっ!真留君風邪引いちゃうよ?」


「ゆにが風邪引くよりマシだよ。それより、体調不良なのに寒い思いさせてごめんね」



とジャケットを綺麗に羽織らせ直す真留君には頭が上がらない。


こんなに優しい彼氏はどこを探しても絶対いない。


これだからどんどん好きになっちゃう…
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