推しとか恋とか青春とか。
っ、ラブラブ!?…かな?


側から見たわたし達はそう見えてるってこと?



「九条君は彼女居ないの?モテるでしょ?」


「翔悟でいいよ。俺もゆにって呼んでいい?」


「あ、うん。好きなようにどうぞ」


「でも、ゆにって名前珍しいね?可愛い名前」



可愛い…?


名前を褒められたのは初めてだ。


九条君……じゃなくて翔悟君は褒め上手だね。


そういうところも真留君に似てる。



「翔悟君って真留君に似てる気がする。笑った顔が可愛いところとか」


「さっきの彼に?…じゃ〜、ゆにが俺に惚れる可能性もあるってことかな?」


「え?…っ、あはははっ!翔悟君面白いこと言うね?わたしは真留君以外を好きにはならないよ」


「…絶対?」


「ん。絶対。真留君以外は考えられないし、こう見えて真留君にべた惚れなの、わたし」



だから、翔悟君の冗談話しが絶対になることはない。
< 256 / 326 >

この作品をシェア

pagetop