推しとか恋とか青春とか。
「そこまで断言されるとなんか………燃えるよね」


「え?、」


「んーん。なんでもない。あ、職員室ってここ?」


「あ、そうそう。ここだよ。終わるまで待ってようか?」


「ううん、大丈夫。本当は職員室の場所も分かってたし…ちょっとゆにと話してみたかったからお願いしただけ。ありがとね」



そう言うと職員室に入って行った。


…え?職員室の場所を分かってた??


……なんだよぉ〜、ならもっと真留君と話せたじゃん!


もおっ、翔悟君ったら意地悪だなぁ。


急ぎ足で教室に戻るも、そこに真留君の姿があるはずもなく、肩を落としながら席に着くと学君の視線が。



「お気に召されたみたいだね?」


「え?、」


「紫波がかなり気にしてたよ、九条のこと」


「え、なんで?」


「なんで、って…紫波の気持ちも察してあげたら?」



っ、…真留君の気持ち?


そんなのいつも察してるつもりだよ…?
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