推しとか恋とか青春とか。
確かに池田君からすれば謎のメンバーかもしれないけど、わたしからすれば意味のあるメンバーなんだよね。


だから、池田君には来てもらわないと困る。



「遊園地なんて彼氏と2人で行くもんだろ。俺ともう1人は邪魔になると思う」


「…どうしてもダメ?」


「うん。断る。」


「…そっか。じゃ〜……これから毎日家庭科室に通うことにするっ」


「なんで?」


「そんなの池田君に嫌がらせしたいからに決まってるじゃん。ここで遊園地行ってくれるって言うなら、その嫌がらせはしないって約束するんだけど…?」



ごめん池田君……本当はこんなことしたくないし、言うつもりもないんだよ。


困らせる気なんて更々ないからねっ!


遊園地にさえ行ってくれれば!



「もしかしてなんか企んでる?」


「…別に?池田君ともっと交流したいな〜って思ってるだけだよ」


「普通に怪しい。目が泳ぎまくってるし」


「っ、そんなのどうでもいいから。とりあえず!お願いだから。ね?行こう!?」
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