推しとか恋とか青春とか。
一生のお願いだよぉぉぉ!!


熱い眼差しを池田君に向けていると、深いため息を吐かれた。


それはまるで諦めたような…?



「…分かった。行くよ」


「ほんとっ!?ほんとにほんと!?」


「うん。毎日部活の邪魔されるとかたまったもんじゃないし」


「えへへ♪ありがとう!池田君っ」



っふぅ〜、良かった!


これでとりあえず朱里との接点が作れるはず。



「…じゃ、もういい?さっきから紫波の視線が刺さって痛いんだけど」



あ、そうだった。


池田君と2人の世界に入ってたけど、この場には真留君も居る。



「詳しいことはまた教えて?じゃ。」



と早足で去って行く池田君の背中を見つめていると、目の前に可愛い顔をした真留君が現れた。



「僕の存在忘れてたでしょ?」


「っ、そんなことないよ?帰ろ?」
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