推しとか恋とか青春とか。
真留君の腕に自分の腕を絡ませると笑顔を向けた。


ふふふっ、ダブルデート!楽しみぃ〜!



「…いつか僕と2人でも遊園地行ってくれる?」


「もちろんだよ?真留君とはまだまだたくさん行くところあるもんね」



以前話してたことを思い出す。


春になったら、動物園も水族館も行きたいね、って。


まずは遊園地の夢が叶いそう。


今回は2人じゃないけどね。



「でも、ゆにに友達が出来て良かった。まさかゆにが恋のお手伝いをするなんてね?成長したね」



と頭を撫でてくれる真留君に顔がデレてしまう。



「でも、池田君あんな感じだし、手こずりそう…朱里の良さに気づいてくれるといいんだけど」


「…気づいてくれるよ。ゆにの友達なら良い子だろうし」


「うん。すごく良い子だよ。わたしと真留君のこと、お似合いって言ってくれるの」


「そっか。じゃ、僕も協力するよ」



と笑った真留君を味方につければ心強い。
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