推しとか恋とか青春とか。
真留君の背中を見つめていると、その隣を歩く池田君が振り向いた。



「何から乗りたいとかある?」


「あ、えっと〜…朱里は何乗りたい?」



と良い感じに話しを振ってみる。



「わたしは……絶叫系ならなんでもっ」



っ、おぉ〜……朱里すごぉい。


絶叫系と聞いたわたしは変な汗が噴き出る。


…ここまで来てこんなこと言えないけど、実はこう見えて絶叫系が大の苦手だったりする。


でも、朱里の為だもん。


今日は頑張って………っ、…


真上をもの凄い勢いで通り過ぎていったジェットコースターを見て体が固まる。


あれに乗るのか…



「絶叫系無理な人いる?」



と聞いてくれた池田君の返事に本当は手を挙げたい。


…グッと我慢!!
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