推しとか恋とか青春とか。
だって朱里がほんとに楽しそうだから。


そんな姿を見れて、わたしも嬉しい!



「ここからは別行動しない?」



と提案したのは真留君。



「こう見えて僕たち、ちゃんとしたデートしたことないんだよね。だから、池田と浜辺さん、ちょっと空気読んでほしいなっ」



っ、真留君…



「…池田君、行こう?2人の邪魔は出来ないよ」


「……じゃ、帰りにまた落ち合おう」



2人の小さくなる背中にホッと胸を撫でおろすと、真留君に視線を向けた。



「真留君ったら大胆だね♪あんなこと言っちゃうなんて」


「やっぱり大胆…過ぎたかな?」



と眉を下げた真留君に腕を絡ませる。



「えへへっ♪2人には悪いけど、遊園地デート楽しも?」


「うんっ」



それからルンルンで遊園地を満喫したはいいけど、絶叫系のアトラクションに乗れないわたしに合わせてくれた真留君は楽しめたかな?と不安になる。
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