推しとか恋とか青春とか。
真留君の手元で揺れるストラップも可愛い。


…ということは、お揃いってことだ?


真留君とお揃いの物も持つのは初めてかも。



「ね、真留君。今日楽しかった?」


「うんっ!すごく楽しかったよ?どうして?」


「…わたしに合わせてくれてたよね?疲れなかった?ほんとは楽しめなかったんじゃない?」



ずっと引っかかっていたことを素直に口にすることにした。



「そんなことないよ?確かに僕は絶叫系の乗り物が好きだけど、それよりもゆにと居るほうが楽しいし、ゆにとならただ歩くだけでも十分幸せ」


「…うっ、…真留君……優しいぃぃ」



もう不思議な生き物だよぉ。


ここまで優しいって何!?


真留君は本当に人間なの??



「ゆにのことが好きだからね。どこまでも優しくしたいし、甘えさせたい」



っはぁ〜…最高だ、この人。


わたしは幸せ者だね。
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