推しとか恋とか青春とか。
真留君と別れ、家路に着くと朱里からの着信が鳴った。



「もしもし、朱里?」


『まだ紫波君と一緒だった?』


「ううん。ちょうど今別れたところ。それよりどうかした?」


『あ、うん。今日のお礼を言いたくて…あれからね?連絡先の交換までしてもらったの』


「え、ほんと?良かったね!」



わーぉ、まさかそこまでイケるとは……


案外朱里はやり手かも…?


本気でわたしの助けは必要なさそうだ。



『それもこれもゆにのおかげ。きっかけを作ってくれてありがとう』


「そんなお礼言われる程のことしてないよ。全部朱里の頑張りだよ。うまくいくといいね」


『うん。わたし、頑張ってみるっ。だから…応援、してくれる?』


「もちろん!応援しまくるよ」



応援しない選択なんてないない。


全力で応援するから、どうか2人が良い方向に向かいますように。


わたしのこの祈りは案外すんなり叶ったりして…?
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