推しとか恋とか青春とか。
え?…


意外な言葉に学君を見ると、…



「障害物競走、頑張ってたもんな?特に食い物の時」



学君はそう言うと、わたしの目元に触れた。


っ、何!?


思わず目を瞑ると、「粉ついてる…」とどうやら取ってくれているみたい。


…ビックリしたぁ〜…!!



「ん。取れたよ」


「…ありがと…」


「なんで俯くの?それもちょっと顔赤い」


「っ、だって学君が……触れた、から…」


「まだ俺のこと意識してくれてるんだ?」


「……そんなんじゃ…」


「そんなんだと、紫波が妬くんじゃない?」


「学君が「ゆに、」



呼ばれたほうを見ると真留君が立っていた。


制服に着替えた真留君は、すっかりいつもの可愛い真留君に。
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