推しとか恋とか青春とか。
「あ、真留君とは友達と言う名の親友だよ」



そこはちゃんと誤解解いておかないとね。


わたしはそう誤解されても構わないけど、真留君は嫌だろうから。



「…そ。じゃ、俺が彼方のこともっと知りたいって言ったらどうする?」


「っへ!?……や、それは別にどうもしないけど、」


「じゃ、教えて?俺のことどう思ってる?」


「っ、……どう、って…」



えぇぇぇ、なにこの状況!?!?


学君どういうつもり??


わたしを困らせたい、とか?


…学君はわたしにとって推しだけど……本人にそれを伝えていいものか。



「お待たせ!ゆ、に……ってデジャヴ?」



数分前のわたしと同じことを思ったのか、あの時同様わたしと学君を見て固まる真留君。
< 36 / 326 >

この作品をシェア

pagetop