推しとか恋とか青春とか。
本当なら何か奢ってでもお礼したいところだけど、さすがにそれはルール違反だろうし、学君本人も迷惑がる可能性が…


ま、でもお礼を言えただけでも満足だ。


前回のこともあるし。



「じゃ、僕はゆにの役に立てたんだね」


「そうだね。でもほんとに驚いた。真留君も頭良いんだ?」


「ううん。勉強してたところがたまたま当たっただけ。でも、……これで少しはがっくんに近づけたかな?」


「近づけたって言うより、並んだんじゃない?」


「それはゆにの中で並んでるってこと?僕とがっくん」


「だって2人共満点だったでしょ?一気に真留君が追い上げた感じだね」


「…じゃ、もっと頑張ってみようかな。」



そう言って前を向いた真留君の横顔は凛としていた。


そんな真留君にはほんとに驚かされたけど、これで無事に夏休みを満喫出来る。


予定いーっぱい詰めるぞ〜!


とわたしの気持ちはすでに夏休みに突入していた。
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