推しとか恋とか青春とか。
「長すぎ暑すぎ。」



そう愚痴りながら。


やっぱり思ってることはみんな同じなんだね。


なのに、誰も何も言わず黙ってるなんて、わたしたち偉すぎ。



「でもそれって明日から夏休みだから我慢出来るんだろうね」



そう言った真留君に、なるほど。となる。


そっか、それはそうかも。


夏休み目前だから我慢出来てるんだ。


…なんだ…わたしたちは偉いんじゃなくて単純なだけか。



「ねー、1日くらい3人で遊べるよね?」



そう尋ねてきた真留君の瞳はウルウルしてて、思わず見入ってしまいそうになる。


もちろんわたしはなんの予定もないし、いつでも大丈夫なんだけど…



「紗枝ぇ〜、どう?」
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