Never Forget You
10.君の隣
「こんにちは」
9月。
まだまだ残暑が厳しい。
今日は実家に睦海を預けて賢司さんが入院した病院に向かう。
先日のレース翌日に体調が悪くなって入院した。
「真由ちゃん、ありがとう」
賢司さんは弱々しい笑みを浮かべた。
多分、次のレースには来れない。
「そーは、大丈夫?」
賢司さんは体を起こした。
「はい、大丈夫です」
私は椅子に腰を掛ける。
「だいたい9時には帰ってきますし。
ご飯もちゃんと食べて、睡眠も取ってます」
賢司さんは微笑んで頷いた。
…その様子を見ていると、来月までもつか心配になる。
生気がなくなっている。
「次は行けないけど…」
私を見つめて申し訳ない様子の賢司さんは
「そーの傍にいてあげてね。
あいつは一人でもやっていけるタイプだけど、真由ちゃんが傍にいるようになって、一皮も二皮も剥けた。
これからも支える、じゃなくて隣にいてあげて」
9月。
まだまだ残暑が厳しい。
今日は実家に睦海を預けて賢司さんが入院した病院に向かう。
先日のレース翌日に体調が悪くなって入院した。
「真由ちゃん、ありがとう」
賢司さんは弱々しい笑みを浮かべた。
多分、次のレースには来れない。
「そーは、大丈夫?」
賢司さんは体を起こした。
「はい、大丈夫です」
私は椅子に腰を掛ける。
「だいたい9時には帰ってきますし。
ご飯もちゃんと食べて、睡眠も取ってます」
賢司さんは微笑んで頷いた。
…その様子を見ていると、来月までもつか心配になる。
生気がなくなっている。
「次は行けないけど…」
私を見つめて申し訳ない様子の賢司さんは
「そーの傍にいてあげてね。
あいつは一人でもやっていけるタイプだけど、真由ちゃんが傍にいるようになって、一皮も二皮も剥けた。
これからも支える、じゃなくて隣にいてあげて」