Never Forget You
そーちゃんが5位で走り終えて。

祥太郎くんは結局、順位を落として、最終結果は7位フィニッシュ。

そーちゃん自身はかなり前に他チームの助っ人で出た経験はあるけど、このレーシングチームで初めて参戦してこれだけの成績を残せたのはすごい事だった。

一度も転倒なし。



そーちゃんの友達、池田さんのチームは2位。

さすが…、やっぱり強い。

8耐に関しては絶対に池田さんの方が経験的に上だし。

ここ数年はそーちゃん、助っ人としても参戦していなかったから、その辺を考えるとこの成績は来年に繋がると思う。

怪我もなく、無事に走り切って良かった。



「じゃあ、またね!!」

かれん達も楽しんでくれたみたいで良かった。

私達はまた会う約束をして、みんなは先に帰っていった。



「真由も着替えておいで」

そーちゃんの声に頷いて、私は着替えに行った。



その途中に花火が上がり、私は夜空を見上げる。

これから先、どうなっていくのか不安だけど。

そーちゃんとなら色々な事を乗り越えていけそうな気がする。

花火を見つめながらそう思った。



夏の祭典はこうして幕を閉じた。
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