Never Forget You
空を見上げると。

厚い雲から舞い降りる雪が。

止まらない。



私はそーちゃんの横を歩く。

左側で歩くそーちゃんが右手を差し出した。

私は笑って頷いて左手を出した。



息が白くて、肌が痛いくらい寒い。



人気が全くない、公園にやって来た。

薄暗い街灯が白い雪を幻想的に浮かび上がらせる。

睦海が好きなすべり台も今日は雪が積もっている。

「睦海、明日、この雪を見たらびっくりするだろうな」

色々想像しているのだろう。

そーちゃんは笑って言った。

更に…ニヤリ、と笑って。

バスッ…



顔に雪をかけられた。



「も〜!!そーちゃん!!」

私は傘をその辺に投げ出して仕返し用の雪だんごを作った。

その間に更にそーちゃんの攻撃が…

「ムカつく!!」

私は作った雪だんごを投げるけど、当たらない!!

「アハハハ!!」

そーちゃんが可笑しそうに笑ってる。

うー!!腹立つなあ!!
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