Never Forget You
「お前、やる気ないなら最初からリタイアしろ!!」
私はビクッ、として隣にいた睦海の手を握りしめた。
睦海も固まっている。
家では絶対に見せない姿だった。
「そんなんじゃ、至とか他のみんなに迷惑だし、見に来てくれたお客さんにも失礼。
何より、自分が一番納得しないだろ!!!」
周りはみんな、そーちゃんと祥太郎くんを息を潜めて見つめていた。
「次までにそんな状態なら…
俺は次から250に出ないから!!」
そーちゃんはそう言うと足早にその場から立ち去った。
「パパ!!」
睦海が泣きそうになってそーちゃんを追い掛ける。
私もその後を追い掛けた…けど。
人込みの中で上手く追い掛けられない。
「あっ…」
人にぶつかって睦海が倒れた。
慌てて行こうとしたら、そーちゃんが泣きわめく睦海を振り返って駆け寄り、当たった人に頭を下げていた。
そして抱き上げるそーちゃんの顔は…
辛そうで苦しんでいた。
後ろに来ていた私に気付くと
『来るな』
と、ジェスチャーされて。
それ以上は追い掛けられなかった。
私はビクッ、として隣にいた睦海の手を握りしめた。
睦海も固まっている。
家では絶対に見せない姿だった。
「そんなんじゃ、至とか他のみんなに迷惑だし、見に来てくれたお客さんにも失礼。
何より、自分が一番納得しないだろ!!!」
周りはみんな、そーちゃんと祥太郎くんを息を潜めて見つめていた。
「次までにそんな状態なら…
俺は次から250に出ないから!!」
そーちゃんはそう言うと足早にその場から立ち去った。
「パパ!!」
睦海が泣きそうになってそーちゃんを追い掛ける。
私もその後を追い掛けた…けど。
人込みの中で上手く追い掛けられない。
「あっ…」
人にぶつかって睦海が倒れた。
慌てて行こうとしたら、そーちゃんが泣きわめく睦海を振り返って駆け寄り、当たった人に頭を下げていた。
そして抱き上げるそーちゃんの顔は…
辛そうで苦しんでいた。
後ろに来ていた私に気付くと
『来るな』
と、ジェスチャーされて。
それ以上は追い掛けられなかった。