Never Forget You
7.この想いが届きますように
「じーちゃん!」
レース翌日、睦海を連れて二人で賢司さんが入院する病院へ向かった。
病室へ入るなり睦海は賢司さんの元へ走る。
賢司さんも起き上がって睦海を迎えてくれた。
「そー、優勝したんだってね!おめでとう」
差し出されたその手を私は笑って握り返した。
今は少し体調が良くなっているみたい。
「今週末に退院するよ」
賢司さんが笑ってくれて、ホッとした。
でも…
「真由ちゃん」
私は真っすぐ賢司さんを見つめた。
「俺が死んだら、そーや祥太郎の事、よろしく頼むよ。
あと、母さんの話し相手になってあげて欲しい」
…涙が、零れた。
レース翌日、睦海を連れて二人で賢司さんが入院する病院へ向かった。
病室へ入るなり睦海は賢司さんの元へ走る。
賢司さんも起き上がって睦海を迎えてくれた。
「そー、優勝したんだってね!おめでとう」
差し出されたその手を私は笑って握り返した。
今は少し体調が良くなっているみたい。
「今週末に退院するよ」
賢司さんが笑ってくれて、ホッとした。
でも…
「真由ちゃん」
私は真っすぐ賢司さんを見つめた。
「俺が死んだら、そーや祥太郎の事、よろしく頼むよ。
あと、母さんの話し相手になってあげて欲しい」
…涙が、零れた。