ストーカーの恋の行方は!?【完】
「俺ら今日日直だろ?さっそく先生がこの前回収したノート職員室に取りに来いってさ。」
そういえば昨日そんなこと言われたよな記憶もある。
こんな晴人くんエネルギーが切れかかっている時に、日直が回ってくるなんてついてないなぁ。
「あー、忘れてた!先生ったら朝から人使い荒いよねぇ!」
「ほんとだよなぁ。あれくらい自分で持って来れそうな気がするけど。」
私の愚痴に、笑いながらのってくれる神崎くん。
あんまり話したことなかったけど、神崎くん話しやすくて、いい人だなあ!
「じゃあ行こうか!」
「おう!」
そう言って二人並んで教室の出口に向かう。
晴人くんの席の前を通る。
「っ、」
一瞬、目が合った。
すごい勢いで逸らされたけど、
いつも通りの真顔。
…でもどこか怒りを含んだ目をしてるような気がした。
久しぶりに目に捉えることができた晴人くんに、ドキドキとする鼓動を誤魔化すように神崎くんと話した。