ストーカーの恋の行方は!?【完】


つい心配になって、手が伸びる。



「おい、何して、」



「熱っ!」


晴人くんのおでこに手を当てると、ありえないくらい熱かった。



晴人くんに触れるのはすごく緊張するけど、それどころではないくらいの熱。



こんなに熱があるのに、ずっと平然としてたの?



そんなことを考えているとチャイムがなって、先生が入ってきた。




「はーい、席につけー!」




「先生、甲斐くん熱があります!!」


その声にクラスがざわつく。



…本当に私以外誰も気づいてなかったんだ。



こんな平然とした顔して、もっと早めに声をかけるべきだったと後悔した。



これは絶対保健室に連れて行かないと。




「ん?そうなのか?…本当だ。だいぶ熱があるな。」



先生も私と同じように、晴人くんのおでこに手をあてる。


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