冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
THIRDSTAGE

お家デート?



ーミーンミンミンミン……。


伊織の告白騒動から数日後。


あれから季節は変わり、夏が近づいている7月上旬。特に何かあるわけでもなく、順調に偽装カップルとして過ごしている今日この頃。


モヤモヤしながら、この数日を過ごしていた。


だけど最近はそれどころじゃない。


なぜならば……



「ここ、間違ってる!これで同じ間違いは2回目だ!何度言えばわかる!」


「ひぇぇ!だって分からないものはしょうがないじゃん!私が数学できないのは伊織が1番わかってるでしょ!」



ふたりきりでの空間。


だけどそれは恋人のようなあまーい時間を過ごしているわけでもなく……私は今、絶賛伊織のスパルタ授業を受けている最中だからだ。



「全く。なんでこんな試験直前までテストのことを忘れてた?」



うっ、……それは伊織のせいだよ!


ここは伊織の部屋。久しぶりにこの部屋に来たんだけどドキドキをあじわう前にこんなことになるとは。
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