冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

な、夏休み!?


もうそんな時期なの!?


教室にあるカレンダーを見て、日付を確認。瑠璃の言う通り、告白騒動からだいぶ時はすぎていて6月から数字は変わっていた。



「ど、どうしよ……最近ドタバタ過ぎて夏休みのことなんか全然考えてなかった……」



頭の中は伊織との関係を理解するのにいっぱいいっぱいで、学校行事とか、季節が変わっていることとかに気づいていなかった。


あんなに夏休みを楽しみにしていたのに、なんという不覚……。てか、こんな気持ちのまま伊織と夏休みを過ごさなきゃいけないのかな。


夏休みまでに気持ちを伝えようと頑張っていたけどそれは無理そう。


この前もそうだけど私が気持ちを伝えようとすると伊織に遮られるもんな……。



「あははっ。空音らしいね。どーせ、橘くんのことで頭がいっぱいだったんでしょ?毎日カップルのフリするのも大変そうだしねぇ」
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