冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

えぇぇ!


そ、そんなぁ……!


瑠璃、頭いいのにこんなこと言うなんて。絶対面白がってるな。他人事のようにお弁当を食べている瑠璃をジト目で睨む。


いや、瑠璃にとっては他人事だから別に構わないんだけどもうちょっと助けてくださいよ!



「俺は別に構わないが、空音はそれでいいのか?」



ぐっ……。


こうなったら……伊織に頼るしかないのか?


教えてもらえるのはありがたいけど伊織の勉強は……不安でしかない。頭がいいのは保証するけど……。



「よ、よろしく、お願いします……」


「わかった。じゃあ、早速今日から帰ったら勉強するぞ」


「え……今日から……?」


「当たり前だ。“テスト1週間前”だぞ?空音の夏休みがかかってる。スパルタで行くから覚悟しとけよ?」



………い、いやだぁぁぁ!


テスト期間に気づかなかったのは悪かったけどこうなるなんて……!


涙目で瑠璃を見ると、バチン、とウインクしただけで助けてはくれなかった。
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