冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

***

……こうして、地獄の勉強会の幕開けとなったのだった。


思い出したよ。なんでこんなことになってるのか。全部私のせいだぁぁぁ。



「ね、ねぇ……伊織は自分の勉強終わってるの?」



無心で数学のわけのわからない問題を解きながら疑問に思っていたことを口にする。


伊織、頭がいいからって余裕すぎない?


ちゃんと自分の勉強終わってるのかな……。



「ああ。終わっている。お前がテスト1週間前だと気づいた時には問題集は全て終わらせていた。あとはテスト前までひたすら暗記をするのみ。……ほら、また間違えてる!」


「ひぇぇ!」



お、恐ろしい……。


なんで同じ環境で育っていたのに、こんなに頭の中身は違うんだろう。


私との関係だって、勉強のことだって、性格だって私と全部正反対なのに。



「伊織のイジワル……なんでこんなに頭の中は不公平なんだよぉ……」
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