冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

伊織の大きくて優しい手は落ち着く。これまでも何度も頭を撫でられたことはあるけどこんなに緊張しないで、落ち着いたのはいつぶりだろう。



「ああ。と言っても油断するなよ?まだテストまであと2日ある。勉強はしとけよ」


「はーい……。ねぇ、コンビニ行こうよ」



伊織にクギを刺され勉強は定期的にやった方が効率的なんだなって改めて思った。



「急になんだ。腹でも減ったのか?」


「それもあるけど……私、甘いものが食べたい……。伊織、一緒に行こうよ」



勉強会が終わってしまったら家に帰らなくちゃいけない。隣に住んでいるけど、伊織と離れるのは寂しい。


今日ずっと一緒にいて、このまま恋人らしいことをしないまま解散なんてやだ。


……って、私はなんてこと考えてるんだろう。



「お前……それはズルいぞ。俺のことを試しているのか?」


「へ?」



一緒に行きたい、とお願いしているだけなのに。
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