冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
「わっ……!」
「行くぞ」
1歩、歩き出すと手をぎゅっと強く握る。
その瞬間、ドキッと心臓が跳ね上がった。何度も伊織と手を繋いだのに。なんで毎回こんなにドキドキするんだろう。
「ふふっ」
「何がおかしい」
「別にー?」
伊織の気持ちが伝わたって来てニヤニヤが止まらない。私、今1番幸せ者かも……!
私も、気持ちが伝わりますようにと願いを込めて、ぎゅっとさらに強く手を握り返した。
「…………っ、お、前………」
えへへ。仕返しだよ?
「何ー?」
私は知らないふりをしてそのままコンビニに向かって歩いていった。
伊織からの視線を感じながら。