冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

だってそれは私が1番よくわかっている事だったから。



「橘くんもそうだけど、空音のことを狙ってる人も多いんだからね?」


「わかってるよ!気をつける!心配してくれてありがとう!」


「いや……そういう意味じゃないんだけどなぁ……まぁいっか」



お礼を言ったのに瑠璃は呆れたように笑うとボソリと何かをつぶやく。


だけどその声は小さくて私の耳には聞こえなかった。



「伊織のこと探してくる。瑠璃、また明日ね!」


「はいはい。またね」



伊織のことを考え始めると止まらなくなる。気になって仕方なかった私は伊織を探すことにした。


瑠璃を巻き込む訳にはいかないのでここでバイバイすることに。



「……はぁ、はぁ……伊織、どこにいるんだろう……」



教室を飛び出して数分。


私は色んなところを探し回ったげど一向に伊織は見つからない。


どこに行ったんだろう……。


他に伊織が行きそうなところは……。
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